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特別養護老人ホーム

2024年3月29日

特別養護老人ホームとは


特別養護老人ホーム(以下、特養)は、日常生活を送ることが困難な高齢者が安心して生活できるよう、24時間体制で介護サービスを提供する施設です。ここでは、専門のスタッフが入居者一人ひとりの健康状態や介護度に合わせたサポートを行います。


特養の受入について


特養の入居対象者は、原則として65歳以上で「要介護3」以上の認定を受けた方です。しかし、40歳以上で特定の疾患を持つ方も対象となることがあります。入居希望者は、市町村の窓口や介護保険の指定を受けた事業者に申し込み、適切な評価を受ける必要があります。
特別養護老人ホーム(特養)への入居申し込み手続きは、以下のステップで進められます。
まずは、希望する特養に対して問い合わせと資料請求を行います。見学が可能な場合などについては見学を行い入居希望の場合は、必要書類を揃えて、入居申込書を提出します。
入居申込には、ケアマネージャーが作成する、直近3か月間に利用したサービスの利用票別表の写しなどが含まれる場合があります。
入居申込を提出した後に受入審査を行うこととなります。申し込み内容は地域ごとに定められた指針に沿って審査され、入居の必要性が高いかどうかの判断がされます。その際、 審査の結果に基づき、入居の優先順位が通知されます。優先順位は介護度や健康状態、家族構成、住環境など多岐にわたる要素を考慮して決定されます。特に、在宅での介護が困難な場合や、家族の介護負担が大きい場合には、優先的に入居の機会が与えられることがあります。
入居候補者になると、施設から連絡があり、面談を受けます。この際、健康診断書の提出が求められることもあります。
面談終了後に健康診断書をもとに、施設で入居の可否を決める会議が行われます。
最終的に入居が決定したら、契約書を交わし、施設での生活が始まります。


特養への入居後について


特養への入居した後に入居者一人ひとりのニーズに合わせた個別のケアプランが作成されます。その際、地域との交流やイベントへの参加を通じて、社会的なつながりを持つことが奨励されます。また、定期的な健康チェックや必要に応じた医療サービスも提供されます。


特養の料金について


特養の料金は、入居者の収入や資産に応じて変動します。基本的には、介護保険の自己負担分と食費、居室の使用料などが含まれます。大体の平均は11.5万くらいとなります。
詳細な料金体系は施設によって異なるため、具体的な金額を知りたい場合は、直接施設に問い合わせることが重要です。


特養での一日の流れ


特養では、入居者の自由とプライバシーを尊重しつつ、日常生活の支援が行われます。一般的な一日のスケジュールは次のようになります。
朝起床後に、介護スタッフの支援を受けながら着替えや洗面を行います。その後、食堂で朝食を摂ります。基本的には共同での食事となりますが、体調に応じて居室での食事になる場合もあります。
朝食後に口腔ケアや体操などを行い日中に入浴が行われます。入浴の際には健康状態に応じたサポートがあります。
昼食の時間になると食堂での食事となります。昼食後には身体や認知機能の維持・向上を目的としたレクリエーションが提供されます。レクリエーションが完了するとおやつと飲み物が提供されます場合が多いです。レクリエーションの後、入居者は各々自室などで過ごし夕食となります。夕食後も自由時間となり、読書やテレビ視聴などが楽しむことになります。21時ごろから就寝のサポートなどを行ない就寝となります。


特養と他の介護施設の違い


特養と有料老人ホームとの違いは、運営母体の違いがあります。特養は地方公共団体や社会福祉法人が運営することが多く、有料老人ホームは民間企業による運営が多いです。
サービス内容についても特養は介護サービスがメインで、有料老人ホームは介護以外にも様々なサービスを提供するケースが多いです。
特養は長期的な利用を想定しており、運営母体が似ている老健については短期間の入所を目的としています


最後に


特養は民間が運営している老人ホームとは違い、入居要件が少し厳しく入居するにも時間を多く有するケースが基本です。しかし、月々の利用料については、他の施設に比べると割安になっているので、入居を希望される場合については、早めの対応をする必要があります

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