ブログ
特別養護老人ホーム①
特別養護老人ホームとは
特別養護老人ホーム(特養)は、要介護3以上の高齢者を入居対象とした公的施設の1つで介護施設です。全国に8,000施設以上あり介護保険施設の中でも、一番施設数が多いです。
入居については、居宅にて日常生活を営むことが著しく困難とみなされた場合などについては要介護3未満でも入居することが可能です。また、特定疾患を患っており要介護3以上の認定を受けている64歳未満の方も入居対象者となります。
費用についても、民間で運営している介護施設に比べると月々の利用料を抑えることが可能です。
そのため、入居申込もかなりの数になり、入居まで時間がかかる場合が多いです。
入居の順番についても、必ずしも申込した順番での案内になるわけではなく、申込をされた方の状態によって順番が変わる場合もあります。
特別養護老人ホームの種類
特別養護老人ホームは大きく分けると3種類になります。
最も一般的な特養の形態は広域型特別養護老人ホームです。こちらは、定員が30名以上で居住地に関わらず申し込みを行うことができます。
次は、地域サポート型特別養護老人ホームです。こちらの形態では、在宅介護をしている方を対象にサービスを提供しています。見守り体制についても24時間365日が基本です。
地域サポート型の場合、要介護認定を受けている方以外でも、見守りが必要と判断される65歳以上の方も利用対象となります。
最後が、地域密着型特別養護老人ホームです。定員が29名以下の小規模な施設です。基本的に施設がある地域に居住している方が対象となっております。
特別養護老人ホームの居室
特別養護老人ホームの居室は大きく分けて4種類となります。
まずは従来型個室です。こちらについては、賃貸住宅やホテルのような個室です。完全なひとり部屋でベッドなどの設備があります。
個室の種類でユニット型個室という形態もあります。ユニットとはキッチンやダイニング
浴室やトイレを共有する10人以下のことを指します。こちらも個室となっているのでプライバシーが守られます。
次は、多床室です。基本的には4人部屋です。多床室の中でユニット個室的多床室があります。こちらについては、パーテーションなどを利用して個室のような形態にしている居室です。普通の多床室に比べてプライバシーが守られます。
特別養護老人ホームで受けられるサービス
特別養護老人ホームで受けられるサービスは何点かあります。まずは、食事の提供です。
食事については、栄養士が献立を立て、栄養の偏らない食事を提供しています。
次に入浴です。入浴は週に2回以上と定められております。体調が悪い場合などについては清拭などで対応を受けます。
それ以外にも、排泄介助や外部委託業者にて行う、洗濯や掃除。自立支援を目的としたリハビリを行っています。
施設によっては、季節ごとのイベントや誕生日会なども行っています。
最近では、看取りを行う施設も増えてきています。
特別養護老人ホームの利用料金
特別養護老人ホームへ入居をする際には、入居一時金などは掛かりません。
また、月々の費用についても10万円から15万円くらいの支払いとなります。但し、収入額によって差異があるので15万円を超えてしまう方もいます。
大体の内訳としては、介護保険の自己負担額と部屋を利用するための賃料、食費、消耗品費、その他施設で定めている特別加算額です。
月々の金額に開きがある理由として、特別養護老人ホームは入居される方によって食費と居住費の負担限度額に違いがあります。
段階は1から4まであり、第1段階だと一番費用負担が安く、第4段階が一番高くなります。
まず、第1段階は年金を受給されている方と生活保護受給者等が対象となります。
第2段階はご本人の公的年金額と合計所得の合計が80万以下の場合となります。
第3段階は2パターンあります。まず、ご本人の公的年金額と合計所得の合計が80万円を超えるかつ、120万円を下回る場合と、公的年金額と合計所得の合計が120万円を上回る場合です。
第4段階は市区町民税が課税されている方が対象となります。
◇千葉の介護施設探しなら「介護のいっぽ」まで◇